姫御門女学園高校vs桂林女学院高等部

姫御門女学園高校 > (今年も熱気あふれる全国女子高生プロレス甲子園。優勝回数5回の名門、私立姫御門女学園高校の校訓は、「淑女たるもの最強たれ」。3年ぶりに優勝との呼び声も高く、気高く見目麗しいプロレスで県大会を勝ち進んで当然のごとく出場権を獲得していた。
鮮やかな薄いピンク色のコスチュームの胸には、咲き乱れる桜の校章が刺繍されている。主将はオールラウンダー、黒髪の美しい桔梗院美雪(3年生)。副将に理事長の孫娘である姫御門花凛(2年)中堅は花凛の親友にして従者のように付き従う葉隠梨音(2年・得意技:関節技)、次鋒は美雪の妹、フレッシュガールの桔梗院小春(1年・打撃)。先鋒は可愛いと評判の橘美紗緒(1年・飛び技)。
桂林女学院高等部 > (対するも強豪、私立桂林女学院高等部。過去3度の優勝・準優勝経験もある名門校である。チームを率いる主将は『パワーボム・マシーン』達海綾香(3年)。普段はクールな長身美女も昨年は、チームの足を引っ張ってしまったと試合後に泣き崩れてしまっていたが、今年は県予選決勝では対戦相手をKOに追い込み甲子園進出を決めるなどパワー殺法に磨きをかけて来ている。副将は『ファイアーボール』高町ほむら(3年)。クールな綾香と熱血のほむら、長身の綾香と小柄なほむら、組み技を得意とする綾香と打撃戦が自慢のほむら……と対照的でありながら一番の親友として知られ、昨年冬のタッグ選抜でも活躍した彼女。もちろんシングルでも熱血肉弾ファイトは健在である。中堅は新人、牧瀬香奈(1年)。中学時代は陸上部に所属していたと言う経歴から下半身の強さには定評があり、予選でも鋭いハイキックで対戦相手の3年生から金星を奪っている。脚技に加え、恵まれた身体能力を活かした華麗な空中殺法も魅せてくれるが、プロレス経験が浅いのが不安要素か。次鋒は固法美佐(2年)、ねちっこいファイトが自慢のグラウンドファイター。豊富な練習量に裏付けられたスタミナで持久戦に持ち込む事で、勝ち抜いても疲労した対戦相手は中堅との不利な試合を強いられる事となる……と言う『意味のある負け方』が出来るいやらしさのある選手。そして先鋒は今大会で一、二を争う注目株、『遅れてきた天才』天城ひびき(2年)。昨年度は新人戦ベスト16、甲子園でもそこそこの勝率を上げてはいたものの、そこまで目立つ選手ではなかった彼女だが、今年に入ってその秘められた才能が開花。県大会における先鋒戦勝率10割、対次鋒戦も8戦7勝、3人抜き2回。チームを勢いづかせる最強の先鋒として成長を遂げた彼女だが、実力もさる事ながらその試合には華があり、声援をも味方に急激に実力を増している。本大会で最も波に乗っているレスラーと言えるだろう。3回戦敗退、ベスト16であった去年に比べても、今年は特に層の厚い布陣。ここ数年でも最強のメンバーを揃え、7年ぶりの優勝に期待がかかっている)
姫御門女学園高校 > (女子高生プロレスの聖地、紅楽園ホール。ついに一回戦「桂林女学院高等部vs姫御門女学園高校」の火ぶたが切って落とされようとしていた。入場校歌をバックにそれぞれにリングイン。5人全員がリング上に並んで握手するセレモニーの後、リングには先鋒の二人が残る。県大会での試合っぷりに評判の桂林であるが、昨年ベスト4の姫御門にしてみれば、所詮は3回戦敗退組。甲子園一戦目を華麗な勝利で飾ること以外考えていない姫御門の面々であるが、さすがに上級生は礼儀正しい笑みを浮かべていて…ただ、一年生あたりの笑みは、「ふふん♪」といったところだろうか。さて、姫御門女学園高校の先鋒はツインテールが可愛い『スピードスター』橘美紗緒(1年)。まだちょっと体ができてないと先輩たちから怒られることもあるが、パワー不足を補って余りあるスピードと運動神経。県大会では、繰り出されるロープワークと飛び技で対戦相手を翻弄する試合を見せてきた。評判の桂林先鋒に対してもゴング前の握手のとき、「わたしにぃ、ついてこられるかな~?」などとキューティースマイル。そしてゴングが打ち鳴らされるや、コーナーを飛び出してロープワーク。加速しながらリングを駆け廻り、鋭い角度から先制のドロップキックを放っていくのだった。)
桂林女学院高等部 > (美沙緒の自信とは裏腹に、やはり前評判ではひびきに対する期待と評価が高い。そんな評判も愛らしいツインテール少女には気に入らなかったか?キューティスマイルで挑発し、先制のドロップキックを打ち込んでくる美沙緒。しかしひびきはそれに落ち着いて対処。スピーディなプロレスにも翻弄される事なく、後輩の軽い打撃を体でしっかりと受け止めていく。そして、攻め疲れに動きが止まれば手痛い一撃。ドロップキックからの立ち上がりが遅れた所へ豪腕ラリアットがマットに薙ぎ倒し、息を弾ませて苦しむ所を見せればすぐさま捕獲し豪快にボディスラム。攻めれば攻めるほど不利になる、そんな格の差を見せつける展開に、徐々に攻めの勢いを鈍らせる美沙緒。そうなってしまえばひびきの独壇場で、会場を盛り上げるように、美沙緒を上回るような華麗な飛び技まで見せる。美沙緒に翻弄されるどころか逆に美沙緒を翻弄すると、しっかりと型の出来た、打点の高いドロップキック。美沙緒の体をマットに打ち倒す)さあ、そろそろ決めさせてもらうわよっ!(倒れた美沙緒に背を向けるひびき。体を少し撓めて全身の筋肉に秘められたバネを励起させると、派手に跳躍。その場飛びムーンサルトを敢行する。ツンとした張りのある豊かな乳房、鍛え抜かれた腹筋の上にうっすらと乗った柔らかな女性の肉。天才の肉弾が後輩の体を圧殺していった)
姫御門女学園高校 > (最初の豪腕ラリアットで派手にリングに叩き付けられた美紗緒。軽量級には厳しい一撃に、さらに重さのあるボディスラム!これで終わった・・かに見えたものの、それでも立ち上がって食い下がるあたり、ただ可愛いだけではない。ただし、そこまで。美紗緒の飛び技は通用せず、受け切られて追いつめられていく展開に。)んくぅう~~~!なんで・・・倒れないのよぉ!!(悔しさに涙を浮かべる一年生。さらにロープワークで駆け回られてしまい、「どこ・・・!?」と見失ってしまったところに。)ぁぐぅうう!!!(顔面に叩き込まれた打点の高いドロップキック!可愛い顔を歪められ、ツインテールを揺らされた美紗緒は、ドウウッ!と音を立ててマットに叩き付けられる。脳を揺らされて意識がもうろうとするながら、仰向けに転がった美紗緒・・・)・・・ぁ・・・・(その視界を不意に影が覆い・・・ひびきの肉体美を認識するまもなく。)ッドゴォオオ!!!!(ムーンサルトプレス!成長途上の肉体にひびきの肉弾が食い込み、その威力に美紗緒の両足が跳ねあがる。「ぅぐびゅ・・・ッ!!!」と小さな声が零した先鋒は、お株を奪われ飛び技の美しさを見せつけられる「完敗」。肩をピクリとも上げられずに・・・)「ワン!!!・・・ツー!!!!・・・・・・スリぃいい~~!!!」カンカンカンカ~~ン!!!!
桂林女学院高等部 > ふぅっ……まずは1勝っ!(先鋒戦の勝利にグッと拳を掲げるひびき。これで先鋒戦の連勝記録がさらに伸びる事となった。カメラのフラッシュが焚かれ、マスコミがこぞって決着後のリングを撮影する。身に纏うのは、赤い縁取りの純白ツーピース、胸元には金木犀を象った校章。最近デザインされたばかりの新しいコスチュームが、鍛えた肢体を引き立てている。自校の応援席にビシッと指を突きつけて勝利をアピールすると、応援団の歓声がホールを満たす。試合のみならず、決着後の盛り上げ方も様になっている、まさに根っからの天才プロレスラーであるひびき。計算してではなく、身体がプロレスを知っているのだ)さあ、次、いきますよっ!(ひと通りのアピールを終えると、自コーナーに戻る。試合と試合の間のインターバルは数分しかない。貴重な回復時間で呼吸を整え、対戦相手のコーナーを見つめる)
姫御門女学園高校 > (一方の姫御門サイド。内容的もダメージ的にもなかなか立ち上がれない美紗緒を運び出し、「だから筋トレも上手にやりなさいって言ったでしょう?」「まあまあ、今は回復させてあげないと・・・」などと厳しい指導に気遣う声も。盛り上がる桂林サイドと対照的に観客席は静かだが・・・とはいえ、未熟な一年生が壁にぶつかった、といった受け止めだろうか?さて、次鋒の桔梗院小春(1年)は学園理事長につながる名家の出身。女子プロレスは桔梗院の女のたしなみとか・・・副将の美雪は姉である。ショートカットのプラチナブロンドは染めているのではなく地毛。フレッシュな仕草でえへへ~と笑う小春を先輩たちも可愛がっているが、恵まれた血筋とキックボクシングの趣味で、その打撃は一年生離れしている。プロレスともなればフェイバリットは延髄斬り。県大会でも、「これで決めちゃいま~す♪」という宣言からのKOシーン、しかも上級生相手、というのも一度や二度ではない。ちなみに、いまや古風ともいえるスクールスタイルの姫御門のコスチュームに包まれた胸元は、「またキツくなってきちゃった」と成長中で、「もう少しでお姉ちゃんに追いついちゃうかも♪」などと口走っているとか?そして、先鋒戦で見せつけられたひびきの実力を前にしても落ち着いた様子で、ゴングが打ち鳴らされるとゆっくりとコーナーから出ていく。構えは得意の打撃系・・・じりっと距離が詰まっていくと・・・)バチイイ!!!(ローキックが小気味の良い音を立てる。シビアな打撃戦か?と思わせてから不意にバックステップ。ひびきの太ももに赤い跡とジ~ンという衝撃を残して・・・)ふっふ~ん♪(クイクイッと手招き挑発。これには、姫御門の観客席からわっと声が上がる。)
桂林女学院高等部 > いいわね……行くわよっ!(ジンジンと響く太ももの痛みに、好戦的な笑みを浮かべて見せる。打撃で挑まれたなら打撃で返すべし。ひびきもまた打撃の構えを取ると会場が壮絶な打撃戦の予感で大いに湧き上がる。格闘技ならば勝敗を重視して自分の得意分野に持ち込めばいいが、これはプロレスである以上、会場の盛り上がりは大きな意味がある。それに、勝ちにこだわった「しょっぱい」試合はブーイングの中で試合をしなければならず、逆に試合を盛り上げれば声援が背中を後押ししてくれる……それが素人には意外なほど、選手の動きに影響してくると言う。そういう意味で、ひびきの最大の武器は観客の声援を掴む天性のセンスであるかもしれない)せいやっ!(鋭い掌底が、キックが、肘や膝が、2人の間でやりとりされる。成長期まっしぐらの小春の打撃は鋭くひびきを打ち据えていくが……打たれて少しよろめく事はあっても、身体の芯は揺るがない。逆に、ひびきの重い打撃は小春の身体に芯まで浸透し、スタミナを奪い取っていく。そしてお腹を突き上げるニーリフトが、完全に腹筋を貫いて小春を捉えた。よろめくその姿を見ながら、ニヤリと笑うひびき。その笑みは快活で嫌味はないが、どことなく悪戯めいた……)これでぇ、決めるわよっ!!(そうして駆け寄っての、掟破りの延髄斬り!小春のフィニッシュムーブを、遥かに高い完成度で後頭部に叩きこむ。まさに妖刀の如き切れ味!)
姫御門女学園高校 > 桔梗院小春>っく・・・!!(激しい打撃戦は素人から見れば互角?ただ、プロレス的には得意の打撃で挑んだ小春にひびきが真っ向から受けたということでひびきにプラスポイント。小春の才能は、自分の打撃が「届いてない」ということを理解しており、さらに体はひびきの打撃が重く蓄積されていくこと実感していく。)打撃で・・・負けたことないのにッ!!(つい口走ってしまう小春のボディに、ひびきの膝!)(ッドボォオ!!!)ッぐぶぅ・・!!!(その威力に背中まで打ち抜かれ、くぐもった声に続いて唾が飛び、腹の底からこみあげてくるものを必死に抑える小春!顔色を変えながらもダウンしないのは意地というかさすがというか?思わず腹部を両腕で抱え、ぐらつく小春に・・・)ッガッツウウウ!!!(延髄斬り一閃!ひびきは小春のフェイバリッとまで研究していたよう。技がさく裂した瞬間、姫御門の観客席から怒りの声が。ひびきの「掟破り」を侮辱と受け取った様子。ただ、控室で試合を見つめる姉、桔梗院美雪は意外と冷静。妹が初めて知る挫折を見つめながら、ひびきが小春の打撃を評価したうえでの「掟破り」と見たのだった。)ぁ・・・っが・・・・(後頭部を直撃された小春・・・その瞳から焦点を失いながら、前のめりでのけ反ったような姿勢で・・・)ッドッサアア・・・!!!!(倒れ込む!)
桂林女学院高等部 > ふぅっ……ちょっとやり過ぎちゃったかしら(抑えこんでのスリーカウントを取るまでもなく、KO勝利でゴングが鳴り響く。二連戦の疲労は、試合の興奮でほとんど感じていないように見える。実際、大会前の雑誌インタビューでは、「去年は身体も出来ていなかったし、緊張と不安で一杯でした。でも今年は、何より試合が楽しいんです」と記者に語っている。今の掟破りも、1年ながら良い打撃を見せてくれた相手を前につい熱くなってしまったと言う所。仲間とも二、三言かわし、対中堅戦も行けると言うことを確認。ここからは2年生が相手、今までのようには行かないだろうが、「まだやれる」と言うより「まだやりたい」、そう思えるのがひびきの強さ)
姫御門女学園高校 > (中堅は葉隠梨音(2年)。華のある花凛や美しい美雪の影に隠れて目立たないイメージだが、プロレス部の栄養管理やトレーナーも務める才女である。セミロングに控えめな印象だが、胸の方は本人いわく「花凛が大きすぎるのよ」。控室では、ひびきのプロレスをじっと見つめ、小春の試合が始まって15秒で立ち上がり、アップを始めた。花凛の「早すぎない?」という問いかけに「小春ちゃんは才能あるし・・・・今年、挫折を知っておくのも悪くないんじゃないかな」などと。グラウンドを得意とする梨音のアップは柔軟中心で、ぐ~と屈伸しながらも。)梨音「勝利確率は五分五分かな。負けるときでも腕一本はもらっとくから、後はよろしくね。」(その言葉に、花凛は驚いた表情になる。さて、15分後。)カーン!!!(桂林先鋒vs姫御門中堅の試合が開始される。腰を落としたレスリングスタイルの梨音。ひびきの関節の動きを読み取ろうとしながら、キュ・・キュ・・とシューズを鳴らして左右の動き。)ッシュ・・・!!!(鋭い呼気とともに、タックル!)
桂林女学院高等部 > 流石、姫御門の中堅……一筋縄じゃいかないっ!(堅実な動きで攻めてくる梨音。そのグラウンド技術は厄介だが、ひびきにとっては今の状況もまた不利な点である。通常、関節技でいきなり試合を極めるのはブーイングの対象となるが、今のひびきは団体戦で2連勝中の3戦目。疲労の蓄積や展開を考えても、ここでひびきが秒殺された所で「ひびきの体力が尽きた」「梨音が次への体力温存を測った」と言う評価となり、梨音を非難するファンはいないだろう。梨音もそれを分かっていて関節を取りに来るものだから、ひびきは致命傷となりうる関節技を必死に凌ぎながら闘わなくてはならない。汗が肌を伝い、紅潮した肌は健康的な色気を湛える。徐々に追い詰められていく……ように見える、ひびき。しかし……)ふぅ、ふぅ……流石に……手が尽きて来たかしらっ!(突然、梨音の動きが精彩を欠き始める。攻められ、時には関節技を極められて苦しめられながらも、完璧に極まり切る事だけは防いで来たひびき。そのひびきに、自らの持つほとんどの技を凌ぎ切られた梨音は、「どう攻撃してもひびきに防がれる」と言うイメージを強く抱かされる事になる。それを振り払おうとして組み付いて来れば、どうしても動きが精密さを失い……)もらったっ!(一瞬の隙をついて身体を絡みつかせ、コブラツイストを極めにいく)こういうイヤらしい闘いが得意な友達がいるのよねっ!!
姫御門女学園高校 > 葉隠梨音>っく・・・ぅ・・・!(五分五分かな、という評価は、バリエーションが尽きる前に決め切れるかどうか、ということであった。これで極められなければまずい・・・という飛びつき腕ひしぎから逃れられてしまうと、初戦のはずの梨音の方も息が上がる。ひびきとのグラウンド戦は、思った以上にスタミナを消費させている。そしてこの時、「負けるときは腕一本はもらう」という考えで強引に動いてしまった…結果。)んっぐ・・・ぅ・・ぅあぁあああ~~!!!(コブラツイスト!一瞬の隙に絡み付かれると、パワーで勝るひびきに絞り上げられてしまう!イメージ的に控えめかと思えばなかなか豊かなバストが強調される姿勢。強烈な締め上げに、飲み込もうとした声を絞り出されてしまう!汗だくの肢体で耐えながら、苦しげな表情・・・そのなかで腰投げで切り返し・・・は不可能と判断。唯一自由といってよい片腕を、ロープを求めて伸ばそうとするが・・・極めるのを狙ってロープから遠い位置取りをしていたのは梨音の方。それでも必死に耐え、ぽたぽたと足元に汗を落としていく梨音だが・・・・朦朧とした意識のなか、すでに手詰まり状態に追い込まれていた精神にヒビが入り。)・・・・・ッギ・・・ギブ・・・・アップ・・・
桂林女学院高等部 > よしっ、三連勝っ!(ゴングが鳴り響く中、梨音を解放する……名門・姫御門を相手取っての三連勝に、桂林の応援席はもはやお祭り騒ぎに近いほどテンションが上がっている。それ以外の客席も、天才少女の快進撃に盛り上がりを見せ、その会場の熱気がひびきに疲労を忘れさせる。スタミナや疲労の蓄積を考え、勝者は試合権利を放棄し次の選手に譲る事が出来る……と言うルールがあり、三戦続けて闘いぬいたひびきの元にそれを行うかどうか審判が尋ねにいく)大丈夫、まだやれますっ!(セコンドから受け取ったタオルで汗を拭うと、審判に答えるひびき。むしろ試合でテンションが極限まで昂ぶりアドレナリンが湧きだして、今リングを降りたら何かが爆発してしまいそうだ)
姫御門女学園高校 > (まさかの3人抜き。姫御門にとっては屈辱以外の何物でもない。そして、次は副将、姫御門花凛(2年)。俯いてリングを降りる梨音にはあえて声をかけることも視線をやることもなくすれ違い、リングイン。プラチナブロンド縦ロールという現代に実在するのかという髪型が、似合ってしまうというその存在感。お嬢様学校のなかでも学園理事長の孫娘という極めつけの血統がそうさせるのか?その髪を後ろにさっとかき流しながら、テンションマックスといった様子のひびきを見つめる。)姫御門花凛>続行・・・なんて、甘く見てくれますわね。(そして、打ち鳴らされるゴング。特に構えることもなく歩を進める花凛の胸元は、たわわに育ってオーソドックスな姫御門・スクールスタイルのコスチュームから深い谷間を見せつけている。そのサイズとバランスが崩れない抜群のプロポーション。そのプロレスは、派手なパワー技を好む。見るものを威圧する美しさで・・・・)かかってらっしゃい!(ゆさっと乳房を揺らし、ひびきのプロレスを真っ向から受け、その上で叩き潰すつもり!)
桂林女学院高等部 > (四戦目のひびきと、大会屈指のパワーファイター・花凛の激突となると、やはりパワー勝負ではひびきに不利。しかし真っ向勝負を受けないと言う選択肢にはひびきの中にはない)いくわよっ、おおおおっっ!!(真正面から力比べを挑み、ねじ伏せられる。豪快な投げによってマットに叩きつけられる。何度も身体がリングの上を弾む)はぁっ……はぁ、はぁっ……まだっ!!(が、攻めこまれながらもなお、ひびきもしっかりと反撃を加えていく。ねじ伏せられるような重いエルボーを受けながらもマットをしっかりと踏み締め踏みとどまり、お返しに胸元を射抜く鋭いエルボー。動きを止めた花凛めがけさらにコンビネーションキック。その蹴りごとねじ伏せられてマットに叩きつけられるものの、カウント2.5。常人ならすでにリングに沈んでいるダメージを受けながら、食い下がっていくひびき。それは、鍛錬によって蓄えたスタミナ、声援に後押しされての根性、卓越した受け身の技術、そして天性の肉体の頑強さによるもの。加えて、花凛のプロレスが、力任せ・身体任せで荒い物だった事も幸いする。確かに必殺の一撃は強烈だが、返し技の隙がある。叩きつけられてのフォールも、押さえ込みが若干甘い。何度もフォールを返すうちに……花凛が勝機を逃すうちに、次第に試合の流れはひびきへと傾いていく)せい……やああっ!(そして、真っ向からのラリアット勝負……花凛の肉体が、ひびきの渾身の腕によってねじ伏せられる。元々の粗さに加えて疲労と苛立ちによってさらに甘くなった花凛のラリアットは当たり所が悪く衝撃が伝わらず、逆にひびきのラリアットが花凛の乳房の真芯を捉えたのだ。勝負の流れや駆け引き、技のテクニックやキレなど様々な要因有ってのことだが、観客にはひびきがパワーで花凛をねじ伏せたように見えるかもしれず)そこ、よっ!!(ラリアットでねじ伏せられた事に愕然とし、隙だらけで立ち上がった花凛に素早く組み付き……豪快に身体をぶっこ抜くジャーマンスープレックス!)
姫御門女学園高校 > (力比べで勝利を当然過ぎてつまらない、という表情。4戦目の相手をねじ伏せても何の自慢にもならない。しかし、組み伏せられても下から睨み付けてくるひびきに「生意気ですわ!」と闘争心を刺激される。そして、すべてをパワーでねじ伏せようという花凛のプロレス。ひびきの鍛えられた肉体を思い切りリフトアップしては叩き付ける豪快さ。蹴り技を全身で受けてからハンマーナックルで叩き伏せる。カウント2.5に。)花凛>っはあ・・っはあ・・っはあ・・っはあ!!!なかなか・・・しぶといですわね!!!!(さらに肉も心も熱くする花凛であるが、引きずり起こしてお気に入りのパワーボム!カウント2.8!このあたりから、苛立ちの方が勝りはじめる。よく言えば豪快、しかし荒削りのプロレスはさらに攻めに隙が生じ・・・・「これで沈みなさい!!!」とパワーボムと同じくらい好みのラリアットで、むっちり腕を振りかぶり、乳房が豪快に上下するのも構わずダッシュ!すると・・・あろうことか、ひびきがラリアット合戦を挑んでくる!これには花凛のコメカミがビキイッと青筋を浮かべ、完全に粉砕せんと力が入り・・・いや、無駄な力が入り。)(ガッシャアアアア!!!!)ふぃぎいッ!!!???(ッミチミチミチィ・・・!!!!)(花凛の豪腕ラリアットには「捉えた」とはとても言えない手ごたえ。逆に力の象徴たる巨乳にめり込んでくるひびきのラリアット!歪む様を目撃し、乳肉の軋みを聞かされた花凛は、ラリアット合戦に敗北、という到底受け入れられない現実を肉体に刻まれながら・・・・)ドッッダダダァアアン!!!(マットに叩き付けられる!ラリアット合戦で敗北という生まれて初めての経験にダメージも倍増か。大きく瞳を見開き、精神的ダメージに唖然・・・勝機を逃し続けた花凛に比し、ひびきは、その勝機を見逃すことはなかった。よろめきながら、ただ漫然と立ち上がっていった花凛に・・・ジャーマンスープレックス!ぎちっと腰をロックされた感触にはっと我を取り戻す花凛だったが、もう遅い。振り払おうとするエルボー、のひじを曲げるころには、両脚の裏がマットから離れて=ぶっこ抜かれて!)んっぎぐぅうううう!!!(鍛えられた良血統の肉体で人間橋をかけられた上に、後頭部から叩き付けられてしまった!自分の魅力的な太ももの間から、天井照明からの輝きが瞳に突き刺さる。フォールを返さないと・・・レスラーの本能がそう主張するのだが、後頭部を強打した花凛の肉体は言うことを聞かない。)
桂林女学院高等部 > (美しい人間橋がリングの上にかかる。カウント、ワン、ツー……スリー!鳴り響くゴングに歓声と悲鳴が沸き起こる。体格に勝る花凛を豪快に投げ飛ばして見せたのだからなおさらだ)私の、勝ちだわっ!(拳を握り天に突き上げると、歓喜の声を上げるひびき。見事4人抜きを達成した彼女に、会場からは5人抜きを期待する声も。全国大会における先鋒5人抜きは現在達成者が片手で数えられる程しかおらず、まして弱小校ではなく名門・姫御門女学園相手。達成すれば確実に歴史に残る偉業である。そんな会場の期待に乗って、ひびきも試合続行を選択。その決断にまた大きな歓声が)
姫御門女学園高校 > 花凛>んぁ・・・あ・・・ぇ・・・?(ひびきへの大歓声のなか、後頭部強打から意識を取り戻した花凛。何が起きたか理解できずに左右を見まわし、スコアボードに示された自分の敗北をやっと認識する。すると首から赤くなりながら。)っそ・・ん・・・ありえませんわ!わた・・わたし・・が負けるなんてッ!!!こん・・こんな・・の・・・みとめ・・・認めませんわッ!!(「淑女たるもの最強たれ」の校訓を体現していると自他ともに認める存在であった花凛。ひびきに掴み掛らんばかりの勢いを運営補助の生徒と姫御門のセコンドたちが必死に止めるも数人がかりで引きずられる!そんな花凛の肩を掴んで騒ぎを鎮めたのは・・・主将、桔梗院美雪(3年)であった。ついに先鋒vs主将。妹とは正反対の美しい黒髪の美雪は、名門強豪校の直面したこの屈辱に対して、花凛を退場させてから静かにリングイン。桜色のコスチュームに包まれた淑やかでいて魅力的な肉体・・・軽く閉じていた瞳がすうっと開くと、一転、4人抜きを達成した対戦相手に鋭い刃のような視線を突きつける。1年2人に2年2人というチームを率い、時に暴走気味の花凛を抑えられるのは美雪だけ。そんな主将が、負けられない一戦に挑む。)
(ゴングが打ち鳴らされると、休む時間を与えずに距離を詰めていく美雪。そして首筋に叩き込むエルボーが、一発でひびきに片膝をつかせる威力。さらにすかさず引き起こしてのボディスラムは、基本技にもかかわらず、重くひびきの肉体の芯に響いていく。オールラウンダーといわれる基礎力の高さが、すべての技に威力を与えているのだ。ひびきの反撃・・は受け流すようにしてアームホイップ。プロレス的には受けるところのはずだが・・・・美雪としては、ここから5人抜き、しなければならないのだ。立ち上がるいびきにするりと絡み付くコブラツイスト。意趣返しの意味も込めて姫御門のコブラツイストで絞り上げ、ギブアップを迫っていく。これを耐えきるひびきに素直に感心しながらも攻め手を緩めず、ダウンしたところを背後から腰に腕を回し引き起こす。ジャーマンスープレックス葬で、勝負を決めようというのだ。ひびきのジャーマンをスピードでもキレでも威力でも、そして美しさでも上回るジャーマンスープレックスでスリーカウント。姫御門の誇りを取り戻すにはこれが最低限のラインであると。)美雪>っはぁ・・・あああああ!!!!(声を荒げるのも珍しい美雪の裂帛の気合い!)
桂林女学院高等部 > きゃあっ……速いっ……ぐっ……んぐぅぅぅぅっ……まだっ……だわっ……くっ、うぅぅぅぅぅっっ!(猛攻に揺るがされ、反撃は通じない。アームホイップで体勢を崩され、立ち上がった所にコブラツイスト。綺麗な流れでひびきを仕留めに来る美雪。ミチミチと肉体を軋ませる関節技を、拳を握って耐える。ここまで来たら5人抜きしたいと言う欲は、ひびきにも当然存在する。その欲に逆らわず、意地を見せる)んっ……はあっ……はぁ……まだあああっ……!(必死に技に耐えるひびきに、これでは仕留められないと気づいたのか、技を解く美雪。崩れ落ちた所へ腰を丁寧にロックされる……)負けない……あっ……きゃあああああっ!?(腰を落としてふんばろうとするが、無意味……マットに描かれる人間橋。その美しさはひびきの物と遜色ない。マットを大きく揺らす衝撃で、花凛のリベンジとばかりに抑えこんできた美雪。カウント、ワン、ツー……スリ)……や、ぁあ、あああっ!(レフリーの手がマットを叩く直前、肩が上がりカウント2.9。会場を大きなどよめきが包み込む。まさか返すとは美雪も含めて誰も思っていなかったであろう、ひびきの底力。美雪の冷静さにヒビを入れる)おぉぉぉぉぉぉぉっっ!!(さらに、雄叫びと共にその美雪よりも早く立ち上がる。慌てて立ち上がった美雪に背を向けて……)やあああああっ!(試合の流れを大幅に狂わせる強烈な裏拳。豪快な一撃を叩き込んでいく……!)
姫御門女学園高校 > (日本刀のような美しさのジャーマンスープレックスだが、4連勝をもぎ取ったひびきのジャーマンの弾けるような勢いを完全に上回ることはなかったか。それでも美雪の体には抜群の手応えがあり、観客も「4人抜きか~」「さすが『遅れてきた天才』」といったところで、ひびきを賞賛しつつもスリーカウントを疑わない。しかし、レフェリーの手が三つ目を叩こうとしたその時・・・!)美雪>なッ!!??(ひびきが体をひねって肩を上げ、カウント2.9!これには理屈抜きで美雪の思考が停止し、動きが遅れる。一方のひびきは何かを爆発させるように叫びながら立ち上がる!つまり、ジャーマンを叩き込んだ美雪より先に立ち上がった!「くうっ」と悔しげな表情とともに急いで立ち上がろうとする美雪。その頬に風圧を感じた次の瞬間!)んぐぶ・・・ッ!!!???(バッキイイイイ!!!!!)(裏拳が炸裂!首をギシギシッと鳴らしながら美しい顔を歪められ、衝撃に打ち抜かれた美雪・・・その体が力なく横ざまに・・・・)ドッサアア・・・!!!(倒れ込んだ!)
桂林女学院高等部 > (決め技を決めた相手が先に立ち上がった……その事実が美雪の判断を狂わせたか。裏拳を喰らって崩れ落ちる美雪。ここを逃さず、ひびきは素早く美雪へと組みついていく。会心の手応えではあったが、まだスリーカウントには足りない。フォールに入って体力回復の時間を稼ぐと言う思考も一瞬頭をよぎったが、長期戦はジリ貧にしかならない。それよりこの千載一遇のチャンスを逃さず決めにいく――!!)いくわよっ……!!(足を取り、頭に腕を絡め、STF。腕に、足に最大限の力をこめる)これで……極まれぇぇぇぇぇ!!(美雪の身体が反り返るほど力強く極め、頬骨に腕を食い込ませる。足首と膝も捻りを聞かせて極め、肉感的な太腿の間に捕らえて逃がさない!)
姫御門女学園高校 > か・・・・は・・・く・・・・んぅ・・・・!(倒れ込んだ美雪の視界には至近距離のマットの地平線。頭部への一撃に体は痺れたようになっていて、頬の痛みだけが妙にはっきり感じられる。攻め立てられていたひびきは、ここでフォールに入ってくるはず。体力を僅かでも回復させられるし、脳震盪でも起こしていればスリーをもぎ取れる可能性もあるのだ。それがいわば定石であり・・・・もしそうしていたら、レスラーの本能を刺激された美雪は2.5で返していき、ジャーマンを超える威力の美雪自身の得意技でひびきを沈める・・・そんな未来もあったかもしれない。しかし、ひびきの選んだ選択肢は!)んぁ・・・ッ!!(ギチィッ!!と絡め取られたトゥーホールド。続いて背中に密着してくる天才の肉感に、頬骨に巻きつくフェイスロック!あと2秒もあればもっと動きが回復していたはずの美雪の抵抗が一瞬遅れて、頬骨からも軋みが上がる!そして、全身のバネで締め上げれば、STFの完成である。ひびきの叫び声とともに組み敷かれた美雪の美しい肉体がギチギチギチィイイ~~!!と悲鳴を上げて!)んぁああぁあああ~~~!!!!!(姫御門の主将が甲高い声を上げさせられる!ジャストタイミングでこの技をしかけたひびきのプロレスの才。そして密着してくる鍛えられた肉体!黒髪の3年生は激痛に首を振ろうにもフェースロックで締め上げられ、頬骨と足首から激痛が。それでも悲鳴を飲み込んで歯を食いしばり、涙を滲ませながらもロープに這い進もうとする美雪・・・・ジリ・・・ジリ・・・と動きながら、片腕を必死にロープに延ばし、震える指先でロープを探る。)んぎぃい・・・あ・・・んぐうう・・・・!・・・ろ・・・ろー・・・ぷ・・・を・・・(次第に朦朧としてくる意識。ここにきて裏拳もキいている。それにSTFはひびき渾身の締め上げ!ジャーマンスープレックスが決まった時には誰もが美雪勝利を疑わなかった・・・それがひっくり返されるというのはプロレスの恐ろしさ。STFを耐える喘ぎ声。宙を掻くようにしてロープを求める美雪の腕が・・・・ぐたり、と脱力してマットに堕ちた・・・・)
桂林女学院高等部 > (カンカンカンカ~ン!!打ち鳴らされるゴング。そのゴングの音を打ち消しそうなほどの歓声が会場を包み込む。先鋒5人抜き……その偉業が達成された瞬間だ。優勝決定時にも劣らない大歓声の中、疲労から大の字にマットに転がるひびき。そんな彼女を祝いに、桂林の部員たちがリングに上がってくる。友である美佐に抱き起こされ、選手達から手荒い祝福を受けると、会場に手を振って歓声と声援に答える。炊かれるフラッシュは凄まじい量で、少し眩しいほど……間違いなく、明日のスポーツ新聞各紙の1面は彼女が飾るのだろう。しかし、大歓声で盛り上がる会場の中……一箇所だけ、意気消沈しきって静かな場所が)
姫御門女学園高校 > 小春>姉さん!!しっかりぃ・・・!!(決してギブアップせずにSTFを受け続け、ついに失神負けを喫した桔梗院美雪。ぐったりとなかなか意識を取り戻さない主将を、人生初の挫折を味わった妹・小春が駆けつけてリングサイドで介抱している。美紗緒と梨音も暗い表情で手伝うなか、花凛は控室のロッカーを3個ほど蹴り潰して、そのまま控室から立ち去ったとか。優勝候補から一転、先鋒に5人抜きという惨敗・・・・コスチュームの桜色が陰って見えるのは汗を吸って変色したからだけではない。リング上で輝いていた女子高生レスラーの肉体は、フルフルと屈辱に震えて・・・勝者と敗者のあまりのコントラスト。一部のフラッシュが敗者にも向けられると、姫御門のレスラーたちにできるのは、リング上を睨む姿を臆せずに撮られることだけであった。)
桂林女学院高等部 > (試合後、勝利選手インタビューにて)皆さん、応援ありがとうございました! 皆さんの声援のお陰で、5人抜きと言う記録を達成する事が出来ました。姫御門女学園の皆さんもとても強かったですけど、だからこそそんな強い人たちを相手に大記録を成し遂げられて嬉しさもひとしおです。3人目くらいまではまだちょっと余裕があったんですけど、副将戦からはキツかったですね……姫御門選手のパワーは高校生離れしてて凄かったです。何度も意識が飛ぶかと思っちゃいました。葉隠選手との試合でスタミナも消耗してましたし、何度もヒヤッとする所が有って……でも、ちょっと隙が有ったのでなんとか耐えられた、って所でしたね。もし、姫御門選手が中堅で葉隠選手が副将だったら危なかったかも。大将戦の桔梗院選手……お姉さんの方に勝てたのは、もう、執念と意地ですね。絶対5人抜きしてやる、って。最後に立ち上がったのも意地ですっ!天才だなんて言われてるけど、それよりも負けず嫌いなんですよ、私。流石にしんどかったですし、2回戦に備えて帰ったら寝たい……んですけれど、落ち着かなくってまたトレーニングしちゃうかもしれませんね。この調子で優勝まで突き進みたいので、他の4人ともども、応援よろしくお願いします!
姫御門女学園高校 > (スポーツの世界で「敗者インタビュー」というものはない。さて、その後の姫御門女学園高校プロレス部はといえば?消沈し切った4人がこれまた静まり返った学園に戻る。一人足りないのは、ひびきのインタビューを放送するテレビを真っ二つにへし折った花凛が「認めませんわ!!!!」と飛び出していったから。そして、姫御門の面々を女子プロレス部の部室で待っていたのは、妙にやさしい笑顔を浮かべたOGのお姉さま方。海外でルチャドーラとして活躍する先輩、国内でベルト争いの一角を占める現役プロレスラー、海外の団体でコーチを務めるお姉さま、さらに桔梗院家の当主で小春と美雪の母親=現役を引退した世界王者。姫御門家の当主=花凛の母もいたが、「ウチの子は?」と尋ねて答えを聞くと、しょうがないわね、後よろしく、とかつてのタッグパートナー(世界タッグ王者)=桔梗院母に言い置いて、自宅のプライベートジムに向かう。きっと娘はそこだろう。いつも努力する姿を見られるのを嫌がっているから。OGのお姉さまたちの笑顔に美紗緒が「ひい!!」と悲鳴を上げたのも無理からぬこと。この日から、お姉さま方のスペシャルメニューで、放課後、というより授業時間以外の時間が塗りつぶされることになった。橘美紗緒は「基礎が足りない」という診断の上で、とっても嫌いな基礎練習反復練習をひたすら強要される毎日。一か月で逃亡するも「どこいくのかな~?」とルチャドーラのお姉さまのフランケンシュタイナーに捕らわれることに。小春は母とのスパーリングに食らいつくあたりはさすがだが、打撃に頼り過ぎと姉のようなオールラウンダーにと姉の3年分の成長を1年でという課題を与えられることに。そのためにはグラウンドに投げにと「体で」覚えなさいと・・・梨音は持ち前の勤勉さでひたすらシゴキに耐え、時々は花凛の様子を見に行くかいがいしさはお姉さまたちも呆れるほど。もっとも試練は美雪だったかもしれない。母から「わかるわね?」と言われて一人で練習。大学に進学して女子大生プロレス・・・惨敗のハンデを背負い、一人で戦うのが美雪に課せられた過酷な試練だった。そしれ、母と梨音だけが知る姫御門家プライベートトレーニングルームでは、信じられない量のウエイトを上げる花凛の姿・・・母と二人きりの過酷なスパーリング・・・・敗戦を決して認めない花凛は、無理を通して道理を征服するため、華麗なプロレスに磨きをかけていく・・・・)
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ここの文章は全て妄想の産物ですので現実とは区別をつけて楽しんでいただきたく思います。自分で書きたくなった人は妄想リングへ!なお、18歳未満の方、女性同士の闘いを嫌悪される方の閲覧を禁じます。「このブログについて」もお読みください。リンクフリーです。

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